2018.10.25
ウソの高金利商品に騙されて多くの被害者がでる。という事件が起こります。
このような犯罪に巻き込まれないようにするためには、投資の仕組みをしっかり理解する。という事も一助になるのではないかと考えています。
それは、資産運用の「投資」が語られる場合、投資家側(運用側)で語られることが多いからです。
つまり、投資とは、お金が余っていてお金に働いてもらいたい(運用サイド)側と、お金が必要でお金を調達したい(調達サイド)側の両サイドがいてはじめて成立するものなのに、一方の側ばかりに注目しているとバランスを欠いてしまう恐れがあるからです。
お金に働いてもらいたい運用者(投資家)は、リターン(利息)は大きい方がいい。と考えています。
お金が欲しい調達者は、利息は小さい方がいい。と考えています。
投資とは、この両サイドの相反する思いが合致したときにはじめて成立する。という、根本的な原理をしっかりと理解しておかないと、やみくもに高いリターンのウソ商品に騙されてしまうと思うのです。
高いリターンの反対側には、その利息を払ってでもお金を調達したい人がいる。その人は、なぜその高い金利を払うのだろう?
ここまで考えるだけで、うその商品に騙されることはかなり減るのではないか?と思います。
また、「投資」という言葉で、みなさんはどのようなイメージを持つでしょうか?
経営者のあなたなら、会社が機械を買う。新しい工場を建てる。という事をイメージするかもしれません。
将来のために資産運用しよう。と考えているあなたなら、株式を買う。債券を買う。という事をイメージするかもしれません。
会社が機械を買うことも、新しい工場を建てることも、株式を買うことも、債券を買うことも、「投資」と呼びます。
これらを「投資」と呼ぶのは、これらがすべて同じ行為だからです。
投資の仕組み
投資家が行う投資(株式投資)も、社長が行う投資(設備投資)も、全て投資です。
投資家のお金が会社の資産となって、会社の利益を産み、この利益が投資家の利益となる。
これが、投資の仕組みです。
※本ブログは執筆者の個人的見解に基づいて書かれたものであり、当社の公式見解を示すものではありません。
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