2018.07.18
私が株や投資信託による資産運用をおすすめする時に、よく耳にする言葉です。
『貯蓄じゃダメなの?』
お金を守る一手段として、貯蓄は決してダメではありません。
ダメではありませんが、しっかりと理解して頂きたいことがあります。
「貯蓄から投資へ」というフレーズがあります。貯蓄と投資が違うモノのように書いてありますが、
実はどちらも投資です。
貯蓄は「間接的」に投資すること。株式や債券を購入するのは「直接的」に投資すること。なのです。
貯蓄と投資のイメージ図
貯蓄は、銀行に預けたお金が、「間接的」に会社に渡り、会社の投資に利用されます。
株式投資は、選んだ会社に投じたお金が、「直接的」に会社の投資に利用されます。
では、貯蓄も投資も同じなら、なぜ「貯蓄から投資へ」なのでしょう?
それは、貯蓄と投資では、期待できるリターン(投資の効果)の大きさに違いがあるからです。
つまり、
『貯蓄よりも投資のほうが期待できるリターンが大きい。』のです。
貯蓄も投資であるものの、銀行を経由して投資するために、実入りが減ってしまうのです。
『貯蓄のリターンが物価の上昇率よりも小さいので、実質的にマイナスになってしまう。』
と、政府は心配して「貯蓄から投資へ」とメッセージを送り続けているのです。
日本の政府は、物価を上昇させようと考えています。1年に2%ずつ上昇していくことを目指しています。
もし、これがその通りになったと仮定すると、
今年1,000円で買えたものは、来年には1,020円に値段が上がります。
1,000円をたんす預金にしていてはお金が働かず増えません。
1,000円を銀行に預けていても利息は1円にもなりませんから、やはり買えません。
つまり、
貯蓄では実質的に家計がマイナスになっていってしまうのです。
お金が働いて1年に2%以上増えるようにしなければ、実質的に家計はマイナスになってしまいます。
1年に2%以上増えることを期待できるのは、株式や債券や投資信託などの直接投資しかありませんから、政府は「貯蓄から投資へ」あるいは、「貯蓄から資産運用へ」を強く推進しているのです。
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