2019.09.25
1つめのコツは、時間を味方につけること。2つめのコツは、資産を分散させること。そして・・・。
時間を味方につけること。と被りますが、3つめのコツは、途中でやめないことです。
途中でやめる。というのはどういう時でしょう?
きっと資産価格が大きく下落して、気持ちが耐えられなくなった。という時が多いのではないかと思います。そこでやめてしまうと、その後に価格が上昇に転じたとしても、資産価格が回復することは望めませんし、『投資なんて、やらなければ良かった』という後悔や、自責の念ばかりが残ります。とても不幸なことです。
こんな不幸なことにならないためには、大きなリスクを取り過ぎない。自分に合ったリスクを取る。という事が大切です。
資産の価格はどうしても上下動を繰り返します。下落しているときは気持が沈みます。自分が許容できる下落幅の限界を超えたとき、『やーめた!!』となるのです。
ですから、自分が許容できそうな、我慢できそうな、価格の上下動(リスク)にする必要があります。実は、これはとても難しいことです。
投資信託では、投資家の皆さんに分かりやすいようなネーミングをつけているものもあります。
・「債券重点型」、「標準型」、「株式重点型」
・「安定型」、「安定成長型」、「成長型」、「積極型」
・「マイゴールキーパー」、「マイディフェンダー」、「マイミッドフィルダー」、「マイフォワード」、「マイストライカー」
・「株式15」、「株式40」、「株式65」
・「堅実型」、「標準型」、「積極型」
どのシリーズも、左から右にリスク(価格変動)が大きくなっていくのは伝わりますね。
でも、その価格変動を見て、ドキドキするか、平気なのかは人それぞれです。「標準型」とネーミングする気持ちは分かりますが、自分自身のリスク許容度が標準かどうかを知っている方はほとんどいらっしゃらないと思いますので、実際には分かりにくいですね。
最近、ロボット・アドバイザーというサービスがはじまっています。このサービスのポイントの1つは、投資家のリスク許容度をいくつかの質問に答えることで簡単に計測してくれる。という点です。このように最適なリスクの投資商品を選定し、投資家が途中でやめないように、長期的なメリットを享受できるように、と願って開発されたサービスなのです。
ご参考までに、1つの例でリスク許容度を診断してみましょう。上の3つのグラフはある運用会社の投資信託シリーズの値動き(上)と純資産(下)です。
左から、【安定型】【安定成長型】【成長型】と名前がつけられています。
値動きを見てみると、3つとも0から始まっています。現時点では、成長型が一番リターンが高いようです。しかし、途中の値動きをみると、安定型の上下動は小さく、成長型は大きく変動しています。
特に、2年目で大きく値下がりしています。この状況で、『やーめた!』となるのであれば、あなたのリスク許容度は少なくとも成長型ではないようです。
このように、過去のできるだけ長い期間の値動きを見て自分のリスク許容度を診断するというのは有効です。
3つのグラフの3年間のリスクを数値で示すと以下のようになります。
【安定型】約3.5% 【安定成長型】約6.8% 【成長型】約10.6%
みなさんのタイプ(リスク許容度)は何型に近いですか?
1つめ、時間を味方につけて長く投資しましょう(長期投資)。
2つめ、資産の種類を分散し、資産を買うタイミングも分散しましょう(分散投資)。
3つめ、途中で投資をやめたくならないように、リスクをとり過ぎないようにしましょう(リスク許容度との適合)。
前編をご覧になりたい方はこちら
投資にコツってありますか? ~前編~※本ブログは執筆者の個人的見解に基づいて書かれたものであり、当社の公式見解を示すものではありません。
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