2018.06.19
投資とは何か
投資とは、お金を資 に投じることである。
資とは何か。
次の貝(お金)である。
資産とは何か。
次の貝(お金)を産むものである。
「貯蓄から投資へ」というフレーズを聞いたことがありますか?
日本の個人金融資産は1800兆円。米国や欧州と比べると、貯蓄は多いけれど、投資は少ない。政府はなんとか投資に向かわせようとしています。
なぜ、日本人は投資に向かわないのか?私は、日本人の多くが「投資」を正しく理解してないからではないか?と考えています。つまり、「投資」を「投機(ギャンブル)」と混同してしまっているのではないか?
そう、考えています。自分の老後の大切なお金を投機(ギャンブル)に投じるわけにはいきません。
そこで、このブログでは「投資」とは何か。を言葉の意味から読み解き、理解を深めていきたいと思います。
私が参加した資産運用の会合で、ある方が演壇でこう言いました。
『日本人が投資に向かわないのは、「投資」という字が、資を投げる。と書くからでは?』
専門家である方が、投資という言葉を「資を投げる」と理解していたのだ。と、ビックリしました。
資産運用の専門家でもそうなのですから、日本人の多くの方に誤解があっても仕方がないのかもしれません。
「投資」とはどのような意味でしょう?
投資は「資に投じる」と読みます。
言うまでもなく、「投じる」とは、「資金をつぎ込む」という意味です。
では、「資」とは何でしょうか?「資」という漢字は、「次の貝(お金)」と書きますね?そうです。「投資」とは、「(今あるお金を)次のお金(資)に投じる」という意味なのです。
次のお金(資)に投じて得るものを「資産」と言います。
「資産」とは、「次の貝(お金)を産む」と書きますね?
資産とは・・
本当にそのような意味で使われているでしょうか?
会社の「資産」と聞くと、みなさんはどのようなものを想像しますか?
会社の立っている土地、建物、工場、機械、コンピュータ、特許・・・等々。
確かに、これら「資産」は、会社の利益(次のお金!)を産むために存在していることがわかりますね。
では、
個人の「資産」と聞くと、どんなものを想像しますか?
土地、家、貯金、絵画、株式、国債・・・。
これら資産も、長期的に保有していると値段が上がり、利益を産む存在になっているようです。
これらがしっかりあることで、安心して過ごせ、毎日が充実し、仕事も楽しく、収入が得られます。
「投資」とは、
「利益(次のお金)を長期に渡って産むもの(資産)に投じる行為」と言えそうです。
つまり投資とは、短期間でなくなってしまう、ギャンブルのようなお金の使い方とは、全く異なるものなのです。
「投資」と聞くと、お金がなくなりそう・・・。と考えてしまう方も多いようです。そのような方の多くは、「投資」と、「投機(宝くじや競馬等などのギャンブル)」が混同してしまっている。と思います。
ギャンブルのようなお金の使い方を「投機」と呼びます。
「投機」とは、「機に投じる」という意味です。「機」とは好機到来の「機」。つまりチャンスです。
「投機(ギャンブル)」とは、「機(チャンス)に投じる」という意味になります。
お金をすべて「チャンス」に投じてしまうのですから、大きなお金を得る人もいれば、なくなってしまう人もいます。
「投資」と「投機(ギャンブル)」、この違いは大きいのです。
長期的に保有することで利益を得る行為が「投資」。
機会(チャンス)にお金を使う行為が「投機」です。
その違いをしっかりと理解して頂きたいと思います。
では、少しいじわるな質問です。
株式を購入する行為は「投資」でしょうか?「投機」でしょうか?
長期に渡って保有し、企業が獲得する利益を得たり、企業の成長による株価の上昇で利益を得る場合は「投資」と呼びますが、短期間の株価上昇のチャンスに掛けるような行為は「投機」です。
私がこのブログでお話しする「投資」とは、
長期保有によって、お金を産みだすもの(資産)にお金を投ずることを指します。
みなさんが安心して投資できますように、ブログを続けていきたいと思います。
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